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しれものな日々

独身三十路女の毒吐き場

季節外れの花火をしようぜ

大好きなバンドマンが先日亡くなった。脳腫瘍だった。病気が発覚したのは今から7年前の2010年。2013年に活動再開。活動休止中は彼の仲間たちが集まって彼の音楽を鳴らし続けてくれた。仲間たちの中には好きなバンドが何組もいたのでただ嬉しかった。大好きなバンドの音を大好きなバンドたちが繋いでくれたので嬉しかった。

病気が発覚する前、一年に一度は地元にライブに来てくれることが多かったので何度もライブに行った。整理番号が一桁だったときは狭いライブハウスだったので、本当に目の前で、汗がこちらに散ってきたこともあった。目の前だと目のやり場がなくて困ったけど、汗でキラキラして、楽しそうに歌う彼が好きだった。時々ニヤッと笑って、時々毒を吐いて、ネットに書くなよって照れるところも好きだった。彼の書く歌詞は絶望だったり希望だったり、後ろ向きだったり前向きだったり、曲はフワッと軽い音だったり、ずっしり重かったり。喋るとどこか楽観的なところも好きだった。

バンドが活動再開してから一度だけライブに行った。病気のことは知っていたつもりだったけれど、体のことは知らなかったのでゆっくりとステージに上がる姿を見た時はびっくりした。だけどライブが始まるとそんなこと気にならなかった。ギターは弾けないけれど、それ以外は何も変わっていなかった。時々ギターを弾いているんじゃないかと思えるほど何も変わってなかった。だから少し安心した。

彼は毎日空の写真をInstagramにあげていた。私はそれが楽しみだった。しかし今年に入ってから更新に間ができるようになって、更新は3月で止まってしまった。治療のために再び活動休止したこともあり、体調がよくないんだろうとは思っていた。思っていたけど、こんなに急にいなくなるなんて思わなかった。いつかこんな日が来ることは薄々わかっていたし、覚悟もできているつもりだったのに。

彼が亡くなった2日後、お別れの会があった。私はすぐに行ける距離に住んでいないし、仕事もあり、お別れの会に行くことは諦めるしかなかったのだけれど、参加した方々のお話を読んで、本当に愛されていたんだなあと思った。愛されてないわけない、愛されていなければ、つばきフレンズなんて生まれない。皆つばきの音楽が好きだったんだ。

一色さん、あの日あの時、同じ時間を過ごせて幸せでした。辛い時しんどい時、いつも私の隣にはつばきの音楽がありました。素敵な音楽をありがとうございました。いつかまた。

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